クエスト:「封印されし荷物の配達」
配達騎士レベル29の俺は、今日も異界と現世を繋ぐ重要な任務に就いていた。
目標:春日の塔(通称:マンション) 3階の住人へ、謎の封印物(宅配便)を届けること。
石造りの階段を上がっていると、突如として強大な気配を感じた。
「この威圧感…まさか!」
俺の危険察知スキルが警告音を鳴らす。
階段の最上段手前に、漆黒の甲冑を纏いしノコギリクワガタ・ザ・ガーディアンが立ち塞がっていた。
【エンカウント】
ノコギリクワガタ・ザ・ガーディアン Lv.???
HP: ???/???
属性: 闇・大地
スキル: 鋸刃乱舞、時間停止、威圧

「フッ…ついに現れたか、伝説の階段守護者よ」
俺は配達バッグ・オブ・ホールディングを肩にかけ直し、戦闘態勢に入った。
ガーディアンは微動だにしない。その眼光は、まるで俺の魂を見透かすかのようだった。
「俺が何者か、分かるというのか?」
沈黙
「そうか…お前もまた、夏の到来を告げる使者だったのか」
その時、俺の真理解析スキルが発動した。
このガーディアンは敵ではない。むしろ、俺に重要なメッセージを伝えるために現れたのだ。
「季節の変わり目には、異界の扉が開かれる…」
俺は理解した。これは戦闘イベントではなく、夏季限定クエストの開始フラグだったのだ。
「受け取ろう、お前からの挑戦状を」
ガーディアンは満足そうに角を光らせると、ゆっくりと道を開けた。
【クエスト更新】
「夏の使者との契約」が追加されました
報酬:季節感知能力 +10
配達効率 +5%
隠しスキル「自然との対話」解放
荷物を無事に配達し、再び階段を下りる時、ガーディアンに軽く頭を下げた。
「また会おう、夏の守護者よ」
ガーディアンとの友好度が上昇しました
俺の配達騎士としての新たな章が、今日から始まった。
【日記更新】
46月1日 - 夏季クエスト開始
今日から俺の配達ルートには、新たな意味が加わった。
単なる荷物の運搬ではない。
季節と人々の心を繋ぐ、真の配達騎士としての使命が。
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