「これ、凍らせておいたからね!」
その一言で、体感温度が5℃下がった。
クーラーは効かず、水筒の中はぬるま湯。
そんな中、手渡されたのは、キンキンに冷えた“綾鷹”だった。
6月の中旬。梅雨入りしたはずが、容赦なく晴れたその日。
朝9時の時点で「今日やばいな」と感じた。
すでに汗はじっとり。荷室はサウナ。飲みかけの水は役に立たない。
この仕事、朝が一番暑い。日中なんてもう地獄。
それでも配る。ずっと配る。
気づけば11時半。空調は完全に負けていて、頭がぼーっとしてくる。
水分は摂ってるつもり。でも、全然涼しくならない。
そんな中、とあるお宅で荷物をお渡ししたとき。
「ちょっと待っててね」と言われて、手に渡されたのがこれだった。

「これ、凍らせておいたからね!」
一瞬、何を受け取ったのか分からなかった。
次の瞬間、手のひらが痛いほど冷たくて、正直驚いた。
あまりのありがたさに、渡されて3秒でキャップを開けた。
……うますぎる。
喉に冷気が走って、胃の中に氷が流れ込む。
思わず「はぁぁぁ……」と声が漏れた。
回復とかじゃない。生き返った。
もうね、冷たすぎて、笑った。
笑った後で、なぜかちょっと泣きそうになった。
配達って、ほんとしんどい。でも、こういう一瞬があるからやっていける。
しかもこの綾鷹、650mlのデカいやつ。
ありがたみ、MAX。
【補足|なぜ冷凍ペットボトルが最強なのか】
✔ 凍ってることで“長時間”冷たさが保たれる
✔ 一気に飲まず、ちびちび溶けるから無駄がない
✔ 飲みきった後も「冷却材」として使える
配達員にとっては、まさに“命の道具”。
ちなみにこの写真、うれしすぎて半分飲んだあとで撮った。
感謝より先に喉が反応してた。
今でもあの冷たさ、手のひらに残ってる気がする。
終わりに:人のやさしさは、凍らせて持ち歩ける
差し入れって、内容よりタイミングなんだと思う。
限界近くで受け取る一杯の飲み物って、下手な報酬より嬉しい。
だからもし、「配達員さんに何かあげたいな」と思った人がいたら。
そのときは、ぜひこう言ってください。
「これ、凍らせておいたからね!」
もうそれだけで、その日1日を乗り切れる。
関連タグ:
#差し入れシリーズ #配達員のリアル #冷凍綾鷹 #真夏の配達
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